2017/4/06配信
群馬県警の直轄警察犬(直轄犬)として
2014年から約3年間、捜査活動を支えた
「プリムス号」(愛称・レオ)が3日、死んだ。
4歳8カ月。

 

警察犬の平均寿命は9歳前後と言われる中、
早すぎる死だった。
出動回数は440回以上。

プリムス号死去

長年コンビを組んできた中村紀夫警部補(50)は
「天国で喜んで走り回っていると思う」と花をたむけ、
涙をぬぐった。

レオは牡のドイツシェパード。

中村さんとの出合いは生後1歳半ごろ。
県内の訓練場で見た時、その体格の良さにひかれた。
14年3月、県警が直接飼育する直轄犬になった。

レオの主な任務は「足取り」の追跡

追う相手は事件の犯人だけではない。
中村さんにとって印象に残っているのは、
ある行方不明になった女児の捜索だった。

行方不明女児の捜索で活躍したレオ

 --15年11月の寒い日、
通報を受け、レオに出動命令が出た。
しっぽを振り、何度も跳びはねる。
これがいつもの姿だ。

「いくぞ」。中村さんは女児の服を嗅がせた。
レオは少し進んでは、鼻を機敏に動かす。
迷うように立ち止まると、今度は中村さんの出番だ。
近隣住民に聞き込む。
目撃証言があればそこへ向かう。
その繰り返しだ。
通報から約1時間半後。
1人でいた女児を無事に発見、保護した。

レオの異変

餌を食べなくなった

レオに異変が表れたのは先月31日の朝。
その日は非番だった。
「餌を食べません」。
同僚からの電話で犬舎に駆けつけた。
泊まり込みで看病したが、
レオは餌や水も口にせず、容体が悪化。
日付が変わりかけたころ、
痛がるようなか細い声で鳴き始め、
3日朝に息を引き取った。
眠るような安らかな顔だったという。
腎不全とみられる。

納骨式は鑑識課の庁舎で行われた

6日が納骨式。
献花台に警察官ら約60人が花をたむけた。
「アメイジング・グレイス」の音楽が流れる中、

レオの骨が納められた白い箱は
中村さんの手に抱かれて
敷地内の納骨庫に向かった。
式後、中村さんは
「レオは警察犬の可能性を教えてくれた。
科学の資機材は時代とともに進歩するが、
やはりかなわないことがある」
と感謝の言葉を口にした。
そしてレオにささげるように決意を口にした。
「退職まで警察犬を担当したい」。【杉直樹】

馬之助の感想

4歳8カ月で永眠するのは
あまりに早いわ。
腎不全のようだけど
警察犬や盲導犬、介助犬などは
1日のうち、おしっこをする時間が
決められていて
それ以外はしないように訓練されているから
腎臓が悪くなりやすいのよ。
盲導犬などのお仕事犬は、
人と共に働くことが好きなんだと
いう人がいるけど、
犬の心は犬に聞いてみなきゃ、
わからないわよ。
人間を恨むことなく
人間に尽くしてくれる犬たちに
感謝だわね。

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