ライオン11頭が謎の死、報復のため毒殺かうち8頭が子ども、増える人間と野生動物の衝突、ウガンダ

ライオン11頭が謎の大量死

4月10日、
アフリカのウガンダ南西部にある
クイーン・エリザベス国立公園で、
ライオン11頭が死んでいるのが見つかった。
毒殺された可能性がある、と
保護当局が明らかにした。
死んだのは子どものライオン8頭と
おとなのメス3頭。
オス3頭とともに、
ひとつの群れを形成していた。
ナショナルグラフィック



死因は報復毒殺

近くにあるハムクングという漁村で発見された
ライオンの死骸と骨は、
解剖のため同公園内の町ムウェヤに送られた。

ハイエナに食い荒らされ、骨だけになったライオンの死骸。

ライオンの死因は
アルジカルブ中毒ではないかと考えている。

アルジカルブは
神経伝達物質を分解する酵素の働きを妨げる物質で、
嘔吐、胸部の圧迫感、呼吸困難を引き起こし、
死に至らしめる。多くの場合が窒息死だ。

ライオンが毒殺されたのは、
村の牛が殺されたことへの報復ではないかと
ウガンダ野生生物局は考えている。
だが、今のところまだ
容疑者は挙がっていないという。

ライオンの縄張りに牛を放牧

クイーン・エリザベス国立公園内には、
いくつかの漁村がある。そのひとつ、
ハンジュングの牛の放牧者は
村の境界を越えて、
より牧草の豊かな公園の敷地内で
放牧することがある。
ライオンにしてみれば自分の縄張りに、
簡単に捕まえられる獲物が入ってくるのだから、
襲わないわけがない。

ライオンが絶滅する危機

ハムクングの村では、
牛が捕食された場合には放牧者に対して
市場価格で補償金を支払っている。

2017年にクイーン・エリザベス国立公園内で
毒殺されたライオンは4頭。
このペースで個体数が減っていけば、
5年後には公園内のライオンは
ゼロになってしまう、と懸念している。

人間と肉食獣との共存

肉食獣の保護で難しいのは、
人間や家畜との共存だ。
ライオンと人間が近づきすぎると、
両者がともに痛手を負いかねない。

ライオンに腕を食いちぎられた人

人口密度が高い地域の周辺では
ライオンが姿を消しつつあるが、
保護区に隣接する農地などでは、
ライオンが人間を襲う事件も
起きている。

新月の夜が危険

タンザニアで
農民がライオンに襲われる頻度は、
月の満ち欠けとともに増減する。
夜行性の肉食獣であるライオンは、
闇夜を好むのだ。

だが電気や水道のない村の住民たちは、
用を足したり、水や薪を取ったりするのに、
月のない夜も屋外に出なければならない。
時には家の中で襲われることもある。
同国政府の統計によると、1988年以降、
1000人以上がライオンに襲われている。
ナショナルグラフィック

馬之助の感想

ライオン11頭が謎の死・報復のため毒殺かと
ナショナルグラフィックに出てたので
人間がひどいとすぐ思ったけど
それぞれに言い分はあるわね。

放牧者は
村の境界を越えて、
より牧草の豊かな公園の敷地内で
放牧するからいけないんだけど
保護公園内は牧草が豊かで
放牧で成生計を立てている人にとって
危険を冒してでも
そうするしかないのかも。

でも、
ライオンに牛が襲われるのは当然で
その報復でライオンを殺すのは
なんだかね・・・

もっともっと昔は
アフリカは動物の楽園だったけど
人間の進出によって
大きく生態系が変わってきたわ。

人は共存できる方法を考えて
大量虐殺はダメよ。
いつの日にか
すべての野生動物が絶滅して
象もキリンもライオンも
動物園にいるだけに、なってしまうわ。
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