ウォンバット

カンガルーの脳をエミューの脂でソテーし、付け合わせはローストしたウォンバット

こんなメニューの料理本がオーストラリアで出版されたそうですよ。


初版は150年前で、同国固有の食材を使った最初のレシピ本とされる「イングランドとオーストラリア料理の本(English and Australian Cookery Book)」が、同国南部のタスマニア(Tasmania)州の州都ホバート(Hobart)にあるオールポート図書館・美術館(Allport Library and Museum of Fine Arts)で展示されている。

レシピの一つを紹介しよう。「カンガルーのしっぽを、皮付きのまま灰の中でローストする。だいたい火が通ったらきれいにむいて、関節のところでぶつ切りに。数枚の厚切りベーコンと一緒にフライパンに入れ、キノコやパプリカなどを加え、弱火で炒めたら出来上がり」

タスマニア公文書保管所(Tasmanian Archive and Heritage Office)のロス・レイサム(Ross Latham)所長によると、この本はエドワード・アボット(Edward Abbott)氏が1800年代半ばに書いたもので、当時アボット氏は経済的に困窮しており、この本が生活の足しになればという考えで出版したとみられるという。しかし思ったように売り上げは伸びず、同氏はまもなく亡くなったとされる。

「大衆向け、富裕層にもお薦めの料理」という副題が付いたこの本には他にも、カンガルーの脳のエミューの脂炒めや、アボット氏が「ビーフ『風』の味わい」とするエミュー肉のローストなどの作り方が紹介されている。

レイサム氏によると、タスマニアが「バンディーメンズランド(Van Diemen's Land)という名で呼ばれ、流刑植民地として開拓された当時の移住者や受刑者が直面した困難な生活が、この本にも表れているという。同氏は、白人による植民地化が始まった当初、農業を根付かせるまでには長い時間が掛かったため、「手近な野生動植物を食べるという概念そのものは珍しくなかったはずだ」と話している。

(c)AFP

感想

この本は、オーストラリアが流刑植民地として開拓された当時の困窮した食糧事情を表していて、今もカンガルーの脳焼き、ローストウォンバット添えを作っているとは思わないけどね。

しかし白人支配が始まり、流刑植民地オーストラリアに受刑者が島流しになる以前から、先住民のアボリジニはカンガルーを食べていたそうよ。

カンガルーの脳焼き、ローストウォンバット添えなんて、グロテスクに感じるけど、農業が根付いていない時代は、野生動物を食べるしかなかったということよ。

カンガルーに蹴られて亡くなる人間もいただろうし、正々堂々とした生きるか死ぬかの戦いだったんだと思う。当時も犬はいたと思うけど、犬を食べようなんて、普通は思わないわよね。

オーストラリアの白人は先住民のアボリジニを差別し、殺戮を繰り返し、多くの部族を絶滅に追い込んだけど、オーストラリアの白人の多くは、流刑地に送り込まれたイギリスの犯罪者の末裔であり、アボリジニよりずっとランクの低い人間ばかりなんだけどねwww
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 ひとりごと









おすすめの記事