2015年10月09日 10:24 配信

象がガンになりにくい

【10月9日 AFP】ゾウは、その大きい体にもかかわらず、
がんになることはほとんどない──。
この「謎」をめぐる研究結果が8日、発表され、
ゾウが持つ、がんに対する
防御機能の秘密が明らかにされた。
ヒントは遺伝子の中に隠されていたという。



象にはなぜ、ガンが少ないのか?

腫瘍の形成を抑制するタンパク質p53が関係?

米国医師会雑誌に掲載された研究論文によると、
ゾウには、腫瘍の形成を抑制する
タンパク質「p53」をコードする
遺伝子の一部が変化したコピーが38あるが、
人間は、この種のコピーを2つしか
持っていないという。

これは、ゾウの体が進化の過程で、
腫瘍の形成を阻止する遺伝子の追加のコピーを
多数作成してきたことを意味する。

ゾウは人間よりはるかに多くの細胞を持っているため、
50~70年間の一生のうちにがんになるリスクは、
人間より高いと通常は考えられる。
だが実際はそうではないのは長い間、謎とされてきた。

ガンで死ぬ象は全体の5%に満たない

人間のガン死は11~25%

ゾウの死因の膨大なデータベースを分析した結果、
がんで死ぬゾウは
全体の5%に満たないことが分かった。
これに対し人間では、
がんは死因の11~25%となっている。

象は絶滅していたはず

論文の共同主執筆者で、
米ユタ大学医学部ハンツマンがん研究所の小児腫瘍医、
ジョシュア・シフマン氏のよると、
「論理的に推論すると、
ゾウは途方もない数のがんを発症するはずで、
実際には、高いがんリスクにより
今頃はもう絶滅しているはずだ」という。

「より多くのp53を作ることが、
この動物種を今も生存させている
自然の方法だと考えている」と続けた。

ガン化を防ぐ象の体内メカニズム

がん化する危険性がある
損傷した細胞を殺傷するための、
より攻撃的な体内メカニズムが、
ゾウには生まれつき備わっていると研究チームは指摘。

このことについて論文では

「隔離したゾウの細胞では、この活性が、
健康な人間の細胞の倍になっている」と記されている。

論文の共同執筆者には、米アリゾナ州立大学や
米人気サーカス団が運営する
リングリング・ブラザーズ・ゾウ保護センターの
専門家らも名を連ねている。
研究チームは、今回の成果が
人間の抗がん治療法の新たな開発に
つながることを期待している。(c)AFP」

馬之助の感想

サメがガンにならないとか
以前話題になり、
サメの油のサプリメントが
たくさん生産されて、愛用している人も
いるかもしれないけど
今度は象が
ガンになりにくいとわかって
それほど遠くない将来、
新しい抗がん治療法が
開発されるかもね・・。

今闘病中の小林麻央とか
若くして運悪く
ガンになってしまった人たち、
劇的に回復する可能性があるわよ。

しかし、これでもし
ガンが撲滅されたとして
人間はますます死ななくなり
認知症の高齢者が人類の半分以上を
占めるときが来るかも。

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